6月19日(土)、今年度最初となる第1回暁雨館大学が開催されました。
講師は愛媛県歴史文化博物館専門学芸員の大本敬久さん。「在原行平
・業平と古今和歌集~暁雨館ゆかりの一絃琴の世界~」と題し、一
絃琴をつくったといわれる平安時代の歌人・在原行平。そしてその弟
の業平について、『百人一首』や『古今和歌集』などの古典文学から
アプローチしたお話をしてくださいました。
今回は大本学芸員と一絃琴を展示している暁雨館のコラボということ
で、最初に三宅学芸員が一絃琴の歴史と一絃琴復興の立役者で四国中
央市出身の先人・真鍋豊平について解説し、その後大本学芸員にバト
ンタッチ。
須磨(兵庫県)に追いやられた際、自らを慰めるために一絃琴を
つくったという行平と弟・業平の知られざる生い立ちについて、
そして恋の歌など、一絃琴を端緒として、古典文学の世界に触れ
ることができた充実した時間となりました。
一絃琴の演奏を収めたDVDは暁雨館で視聴することができます。
ご来館の際にはぜひ、その繊細な音色を聴いてみてください。