令和4年10月29日(土)、おでかけ暁雨館大学「郷土ゆかりの楽器~一絃琴と二絃琴のルーツを訪ねて~」が開催されました。当日の朝のHPでお伝えしましたとおり、宇摩が生んだ2人の先人「真鍋豊平」「中山琴主」が生涯を捧げた楽器「一絃琴」・「二絃琴」の関連地を訪ねて、10名の参加者の皆さんと一緒にバスで「おでかけ」してきました。
最初は三宅学芸員のガイドのもと、土居町天満出身で、二絃琴(八雲琴)の創始者・中山琴主のゆかりの地「八雲神社」(土居町天満)へ出発。
幼い頃、視力の悪かった琴主がお母さんに連れられてお詣りしたという八雲神社。今回は八雲神社さんのご協力により、のちに琴主が同社へ奉納したという竹製と桐製の2つの二絃琴を拝見させていただきました。
当日は偶然にも、「八雲琴伝承青風会」の皆さんが神社で二絃琴の練習をされており、境内には二絃琴の澄んだ音色が響いていました。
続いて石川学芸員のガイドのもと、土居町上野の千足(ちたる)神社の出身で、一絃琴中興の祖・真鍋豊平ゆかりの地「千足神社」を訪問。
千足神社さん、そして真鍋豊平一絃琴保存会の皆さんのご協力のもと、拝殿にて豊平作曲の「井手の花」「友千鳥」の生演奏を拝聴。拝殿にこだまする一絃琴の雅な音色を堪能しました。
イベントの最後は、関川公民館にて一絃琴の演奏を全員で体験。真鍋豊平一絃琴保存会の皆さんから指導をいただき、30分も経たないうちにみんなで「さくら」を演奏できるようになりました。
郷土の先人「真鍋豊平」「中山琴主」が愛した2つの楽器は、今も2人の地元の人々によって大切にされ、その文化が継承されています。このイベントをきっかけに、「一絃琴」・「二絃琴」の音色の魅力、そしてその音色を受け継ぐ方々のことを少しでも知っていただけたら幸いです。
ご参加くださった皆さん、そして、おでかけ暁雨館大学にご協力くださった関係者の皆さん、本当にありがとうございました!
郷土の魅力を再発見しに、またみんなで「おでかけ」したいですね。