4月28日から始まった企画展「収蔵品展 書」の会期も残すところわずかとなりました。今日も、展示が終わる前にと足を運んでくださるお客さんの姿が(>_<)
そうしたなか、あるお客さんが椅子に腰を掛けてじっくりと書を眺めていらっしゃたので声をかけさせていただきました。そのお客さんは、たくさんの先人の書の中から篤山の書を前にしてその書の意味を自分のメモに書き写していらっしゃっいました。そして、これまでふるさとの先人に関心がなかったが最近興味を持つようになったこと、先人の書や言葉の意味が、今の自分の心にすっと入ってくるようになったことをお話ししてくださいました。
なかでもお気に入りは篤山の書。篤山の書を前にその言葉の意味を読んでいると、自分の心と篤山の心が近いところにあるように感じるのだという風に話してくださいました。そんな風に先人の書を見てくださっているのがとても嬉しく、先人の資料を保存したり展示したりすることの意味を改めて考えることができました。
会期は6月2日(日)まで。お気に入りの書、お気に入りの言葉と出会いに、ぜひご来館ください。