知れば知るほど・・・

庭園の説明板には、日本庭園鑑賞会(編著)の「伊予路の庭園」(平成8年発行)という書籍にこの庭園のことが紹介されていると書かれてあります。読んでみると、この庭園のもつすばらしさやそれぞれ配置してある燈篭や石の意味などが書かれてありましたので紹介します。

「庭の中心をなす築山は豪華で重量感があり、庭木も常緑樹を主体に植え込まれている。役木としての眺め方は、その木の持つ特性からその枝葉の形を雲などに例える。モミジ等の落葉樹は、霞、霧または紅葉期のあかね雲等と見る。ツツジやサツキなど地に着いた下木は地上の森に例えて、高木とは区別する。ともに大切な役木で、築山や役石を生かすのもこの役木である。大小の枯滝が中央に作られ、見る者を誘い込み、大小とも滝口からの流れは、右手にその方向を曲げている。滝を守るかのように左右に建てられた燈籠がある。この燈籠の形から、左は山燈籠で仏の教えで、右は春日燈籠で神の教え、その教えが水となって心の池に満たされた庭とみるのも趣があろう。」と記されています。知れば知るほど、この庭園のすばらしさ、奥深さにふれることができるのではないでしょうか。ぜひ、訪れてみてください。お待ちしております。

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