展示物の紹介⑧ 「馬評」と彫られた須恵器
展示物を紹介する前に、歴史の話です。
四国中央市は、以前は宇摩郡(うまぐん)と呼ばれていましたが、1300年くらい前までさかのぼったときにはどうだったのか、という話です。
「郡」については「こおり」として行政区域の単位でした。しかし、一説によると大宝律令(701)以前には、「評」と書いて「こおり」であったとされ、実際に奈良県では当時の木簡に書かれた「評」が確認されているそうです。
岡山県立博物館に収蔵されている須恵器のかたに「馬評」と彫られているものがあります。「うまのこおり」と読めるわけです。「宇摩郡」の前身を指しているという説が有力です。今回、特別に岡山県立博物館からこの須恵器をお借りすることができ、そのホンモノを当館に展示しております。
残念ながら期間限定でお借りしており、ホンモノが見えるのは、あと少しの間だけです。その後はレプリカになりますので、お早めにご覧ください。
(10/1現在、レプリカの展示になっております。)