令和3年2月13日(土)、27名の出席のもと第4回暁雨館大学が開催されました。
今回は別子銅山記念館の髙橋雅史館長を講師にお招きし、「別子銅山と伊庭貞剛
-明治の環境問題に立ち向かった男-」と題してお話ししていただきました。
伊庭貞剛は別子銅山を経営した住友の第2代総理事を務めた人物で、座右の銘
は、「君子財を愛す、これを取るに道あり」という禅宗の言葉。
「立派な人物は財を尊重し、それを手に入れるのにも道に沿って行う。企業は
利益を追求するためのものであり、一つも恥じるところはない。ただし、その
手段が道に外れることはあってはならない。」
こうした理念のもと、貞剛は別子銅山の煙害問題の解決に尽力したり、荒廃し
た山で植林事業を始めたりしました。こうした貞剛の取り組みは、今日ではCSR
(企業の社会的責任)経営の先駆けと言われているそうです。
問題にまっすぐ向き合う姿勢、地域や社会の未来を見据えた伊庭貞剛の生き方
にじっくり学んだ講座となりました。貴重なお話をありがとうございました。