バリアフリーワークショップ「つながるひろがる手話講座」8/6
今年で3年目を迎えたバリアフリーワークショップ。まずは身の周りの音について考えてみました。
セミの声・目覚まし時計・車の音…。ふだん耳にしている様々な音は、季節感を感じたり危険を知る判断材料になるなど、情報源として欠かせないものです。
次に、耳が聞こえなくて、手話を使って生活している方にお話を伺いました。
親元を離れて6歳から松山のろう学校に通っていたこと、学校では、先生の口元を見て言葉を理解していたこと、会話がわからない時は、筆談でコミュニケーションしているなどを語ってくださいました。不便なことや困ったこともたくさんあったと思います。
では、聞こえない状況の中で人はどんな気持ちになるのか? 実際に体験して感じたことを出し合いました。周囲の人が話をしたり、一緒に行動する中で、自分だけが聞こえなくて何をしていいか分からないと、取り残された感じがして不安・一人ぼっちになったみたい・悪口を言われているような気がする・目で見て創造することをあきらめてしまう など様々な感情がわいてきました。でも、ゆっくりはっきり口を開けて話しかけてくれると、わかる言葉もありました。
聞こえない方とのコミュニケーションの方法はいろいろあります。筆談・変換アプリ・身ぶり・空書・手話など。実際に特徴をつかんで身ぶりで表現することは、一番身近な方法です。手話を知らなくてもできそうな方法を組み合わせるとうまく伝えられることを知りました。
最後に簡単なあいさつと、自分の名前を手話で表現しました。手話サークルつくしの皆さんに教わって、自分の名前を表したり、手話で自己紹介をしたりしました。ただ手を動かすだけではなく、表情がとても大事だということもわかりました。「相手に伝えたい、つながりたい」という思いがコミュニケーションの源だという言葉が心に残りました。
本日の講座を機会に、手話を含めたバリアフリーに興味を持っていただけたら嬉しいです。